事業承継について

~より高く、より清々しく~
愛情いっぱいのバトンをわたす
感恩 報恩 感謝

ご挨拶

謹啓 春陽の候 ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。

平素は、格別のご高配を賜り有難く厚く御礼申し上げます。
さて 私儀
このたび代表取締役社長を退任し、取締役相談役に就任いたしました。
社長在任中は、長年にわたり公私ともに格別のご温情を賜り誠に有難く厚く御礼申し上げます。
後任には、佐藤雄次が代表取締役社長に就任いたしましたので、私同様一層のご支援ご厚情を賜ります様お願い申し上げます。
まずは略儀ながら、ご挨拶かたがたお願い申し上げます。

謹白
株式会社東北消防設備
取締役相談役 髙橋 清樹

謹啓 春和の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、格別のご高配を賜り心より厚く御礼申し上げます。
さて 私儀
このたび髙橋清樹の後任として代表取締役社長に就任いたしました。
はなはだ微力ながらお客様のため且つ社業発展のため全力を尽くす所存でございますので、何卒前任者同様のご指導ご鞭撻を賜りますよう切にお願い申し上げます。
まずは略儀ながら謹んでご挨拶申し上げます。

謹白
株式会社東北消防設備
代表取締役社長 佐藤 雄次

以下、「 弊社の事業承継に関する想い 」を掲載させて頂きました。

宜しければ、ご一読賜れば、幸いでございます。

事業承継への想い

弊社の考える承継への想い (弊社経営指針書より引用)

弊社の事業承継の際は、飛行機の操縦をするが如く、青空の上空を、真っ直ぐにずっと飛行し続けるイメージが大事です。社長交代のタイミング毎に、その都度、飛行高度が下がったりすることの無い様に、ある一定期間は、会社全体が、あたかも自動操縦の機能で動いているようにしなければなりません。

新社長を支えるために、社員各人が主体的に考え協力し、足並みと方向性を通常以上に揃えることを心掛けなければなりません。

そして、承継完了後は、さらに高みを目指して、全社一丸となることです。
さらに、より高く、より清々しく進んでまいるイメージを全社員が共有することが大切と考えます。

世の中のどこの真似でもありません。前人未踏の階段を登りましょう。簡単にできることには付加価値はありません。難しいからこその人生の価値です。変化して、変わり続けて行きましょう。変化こそが進化です。

そして、「変化に対応」するばかりではなく、「変化を起こしていきましょう」。渦の中心になりましょう。皆で支え合いましょう。より良い会社へしていきましょう。

弊社独自の道を創り出して、100年企業を目指して参ります。
組織として、発展的に承継されてこそ、社会的使命を果たすことができると考えます。
これからの未来を、一歩前に出て、進んでいこうという気持ちが大事です。

弊社の歴史から

昭和44年4月 創業者松田憲夫が初代社長に就任し、平成14年12月に創業者の逝去により松田浩が2代目社長に就任いたしました。
弊社はお陰様で50周年を迎え、現在52期目に入っております。100年企業を目指す折り返しに入りました。

今後、次へ繋げていくためには、根っこが大事と考えました。

植物は根。
人間の根っこは親祖先。
弊社の根っこは、創業者そして数多くの諸先輩。

この土台を、より一層盤石にして、創業者の想いを大切に繋いでいくことが大事だと考えました。
後継者関連は、感情的な問題も含まれ易いし、今後の方向性を左右する大切な課題。
だからこそ、3代目社長は、創業者の元気な時を一緒に過ごし、苦楽を共にしてきた社員の中から、誕生させていくことが、弊社における根っこの礎をさらに強固に出来ると考えました。
このような形で、承継していくことが、健康的で、清々しいと思っております。

醸造・発酵という考え方

(『発酵道』 寺田啓佐氏著 河出書房新社P2~P221から一部抜粋し引用をさせて頂きます。)

発酵醸造という微生物の世界。その世界は、互いに支え合って生きる、相互扶助の力が大きく作用している。微生物の世界は「愛と調和」で成り立っていた。 (P2 10行目より)

発酵とは味や香りを変化させながら腐ることなく熟成させていくものだ。(P48 10行目より)

人間にとって有益なら「発酵」と呼ばれ、有害なら「腐敗」と呼ばれる。(P48 14~15行目より)

発酵を選ぶか腐敗を選ぶか?(P55 6行目より)

人間は自らぬか床に入る選択ができるのだ。(P55 7行目より)

変わるから腐らない。逆にいえば、変わらなければ腐るということなのだと。(P86 14~15行目より)

発酵のための環境を整えるのには、もっと大きな影響を及ぼすものがある。それは人間の「言葉」や「意識」である。(P97 1~2行目より)

プラスの言葉や意識とは、「うれしい」であったり、「楽しい」であったり、「ありがとう」であったりする。(P97 6~7行目より)

言葉によって、幸福にも不幸にもなる。運命が決まっているといってもいい。(P221 7~8行目より)

なんとも感心するのは、微生物たちの役割を心得た見事な働きぶりだ。一匹一匹が自分の出番になったら大いに働き、使命をまっとうして、役割を終えたらスーッと消えていく。そうやって次に来る微生物にバトンタッチしていく。実に鮮やかだ。(P115 2~5行目より)

私たちの想い・気づき

弊社の考え方・行動が、周りの皆様や地域社会にとって有益か否か?
お役に立てているのか否か?
弊社の事業承継は微生物の世界の様にあり続けたいと考えます。

後継者は社員の中から選ぶ

(『学んで実践』 鋤柄修氏著 株式会社エステム取締役名誉会長 中小企業家同友会全国協議会前会長 35ページ3行目引用)

経営能力のある者が、経営者になれる会社を作る。(P35 6~7行目より)

人間と人間とのつきあいを広げて、その人の持ち味や人脈を会社が大きく広げていくのが「発展」です。(P9 2~5行目より)

私たちの想い・気づき

企業の発展というのは単に数字だけの事ではありません。
「ウチの会社では、頑張れば社長になれるんだ」というイメージも大事。

全力疾走で駆け抜けよう

(※鋤柄修氏 株式会社エステム取締役名誉会長からの学びより)

一般的に、一代の経営者の平均の就任期間が概ね20~30年とのことです。仮に20年とすると、100年で約5人の交代という計算になります。

弊社は、創業からの50年間でたったの2人。これからの50年間を何人で繋いでいくか。取締役の任期は1期2年なので25期分の計算になります。5期(10年間)ずつの交代でも5人になります。

その時々の環境変化に対応しつつ、且つ弊社も変化を起こしていく側にも立ちながら、経営者自身が「 全力疾走 ※」で駆け抜けていけるのは、10~20年間位と考えます。

令和2年は3代目誕生の瞬間ではありますが、次の4代目の候補者を育てていくスタートでもあります。共に育ち合ってまいります。節目を我々の手で創り、その節目が太く強くしなやかな節目になるようにしていきます。

次へ、想いを、結び 繋ぎます

(※一般社団法人倫理研究所の学びより)

「会社をより良くする」 この一点です。

会社には変えてはならない想い(不易)と、変えていく部分(易)があります。変えてはならないのは、“創業者精神 何のために創業したのか(世のため、人のため)”です。この想いを大切にしつつ、我々は新しく様々なものを、生み出していかなければなりません。変えていくことが求められます。※

生み出した様々なものを「結び」、「つなぎ合わせていく」ことが、求められています。

私たちの想い・気づき

これからの100年企業を目指すとき、3代目からの社長は、社員からの昇格であるべきと考えます。この仕組みが弊社には必要不可欠です。そのスタート(土台)となる方は、創業者の元気な時を一緒に過ごし、創業者に恩義を感じてくださっている方に、2代目からのバトンを渡したい。

小さな物語がたくさん行き交う拠点となることが、会社の魅力を高めます。
短期的な利益でなく、東北消防設備の持続性、成長性、協力会社さんとの共存・共創の関係を基盤とした成長力で、周りの方々やお客様のお手伝いをするために礎を強くしましょう。

自分たちの手で、未来をつくり続けましょう。後についてきてくれている社員のために、「ついてきて良かった」と思ってもらえるように根を太くしましょう。

皆様へ感謝し、皆様の想いを結び、次に繋ぐ。

折り返しだからこそ、原点へ、「初心へ帰ろう」

愛情いっぱいのバトン

(※一般社団法人倫理研究所の学びより。)

初代、2代目、3代目とつながったバトン。いわゆる円柱の筒状のバトンでありますが、この中に愛情をいっぱい詰め込んで、4代目にも繋いでいきたいと思います。

この愛情は、経営者からのそれだけではなく、全社員の愛情をいっぱいに詰め込んでこそ継続していくのだろうと思います。

2代目と3代目、二人三脚で参ります。企業は、先人が切り拓き、獲得してきた知識や技術を引き継ぐ形で強化され、良き伝統、風習が築かれていくと思いますので、情報共有、アドバイスや指示などを頻繁に行い連携し協力して参ります。

二人の、二つの「良さ」が引き出されると、調和が生まれ、価値が引き出され、「場」が生まれると考えます。

我々が現在立っている向こう側(望むべきところ・想い)へ、道が険しくても、勇気を持って進んでまいります。

弊社の専門分野は、いわゆる“火を消す”ことでありますが、社員一人ひとりの炎(燃える闘魂)を消さない様に、これからも全社一丸となって社業に邁進して参ります。(*^-^*)

お客様の未来のために、
株式会社東北消防設備の未来のために、
全社員、そして社員のご家族の皆さんの未来ために、
今まで頂戴しました御恩を、「 挑戦 」という形でお応えし続けます。
夢のある未来を、ご一緒に創って参りましょう。
どうぞよろしくお願い致します。

貴重なお時間を頂戴いたしました。心から感謝申し上げます。

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